茨城県笠間市にある笠間日動美術館では、2023年7月15日(土)から同年9月24日(日)にかけて、企画展『渡辺おさむ お菓子の美術館』を開催。

渡辺おさむ氏は、山口県周南市出身の現代美術作家です。東京造形大学デザイン学科卒業後、国内だけでなく上海・ミラノ・ベルギー・トルコといった世界各国で作品を発表しています。母親が製菓学校の講師であったため、幼い頃からお菓子に囲まれて育ちました。作品は、自身にとって身近な存在であるお菓子を題材に制作しています。

思わず手を伸ばしそうになる!?かわいくて美味しそうな展示作品

本展覧会で登場する渡辺おさむ氏の作品は、お菓子をモチーフにしたものばかり!ロダンの有名な作品『考える人』からインスピレーションを受けた『I’m thinking』は、クッキーやタルトを積み重ねた台座の上に、チョコレートのような質感の考え込む人を座らせています。頭にちょこんと乗っている、イチゴやチョココロネにも注目です。

また、蛙を模した作品では、蛙の緑色をピスタチオや抹茶を思わせるグリーンのクリームで表現しています。同系色のライムやマーブルチョコをトッピングしているのがアクセント。「この作品にはどんなお菓子が使われているのかな」とワクワクしながら鑑賞できる展示内容になっています。

あの名画もお菓子になって登場!

お城やメリーゴーランド、動物だけでなく、国内外で愛され続けている名画もお菓子になって登場します。フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』は、ブロンドの髪の毛ができたてのクレープに!尾形光琳が制作した国宝『紅白梅図屏風』は、川と梅の木がチョコレートになっています。

名画をお菓子にアレンジすることで、親しみやすさが増しているようにも感じられます。子どもの美術館デビューでも楽しめそうな展示内容になのが本展覧会の魅力です。

展覧会概要

会期2023年7月15日(土)~2023年9月24日(日)
会場笠間日動美術館
〒309-1611 茨城県笠間市笠間978-4
開館時間9:30~17:00
※入館受付は16:30まで
休館日毎週月曜日
※7月17日(月)と9月18日(月)は開館し、翌日を休館とする
入館料大人1,300円、65歳以上1,000円、大学・高校生900円、中学・小学生500円
※20名以上の団体での来場で200円割引
※障害者手帳の所有者本人とその付添人1名まで半額
公式サイトhttp://www.nichido-museum.or.jp/exhibition_next.html