現代アートとは、伝統的でないアート。鑑賞者と作者との対話受動的でなく能動的に疑問を持つことで完成します。

美術史や社会への問題提起・批判を感じさせる作品、現代の社会問題等を反映した作品が多いです。

政治や社会といったことをテーマにしていることが多いため、作品のテーマになっている事象に対して、詳しい背景を知っていたり、学んでいないと理解するのは難しいといえます。

難解なイメージを持つ人が多いのはそのためです。

現代アートは、鑑賞する人に想像力を使わせ、能動的に解釈する楽しみを与えてくれます。

伝統的や古典的芸術作品はリアリティを求める傾向にありましたが、近代・現代に向かうにつれて、概念や思想といった目に見えないものをテーマにするように変化していきます。

近くにあるのに見過ごしてしまうものや、多くの人が知っているのに気づかないもの、これらに焦点を当てた作品が多いことも現代アートの特徴です。

男性用便器を芸術作品としたことで有名なマルセル・デュシャンの作品「泉」は、日常の中にあるものも観方を変えればアートになるということを確立した作品です。

これはアートなのか?と疑問を投げつけられ、思考で楽しむ芸術といえます。

現代アートは私たちにテーマについて考えるきっかけを与えてくれる芸術作品です。