茨城県水戸市にある水戸芸術館では、2023年11月3日(金・祝)から2024年 1月28日(日)にかけて、企画展『今村源 遅れるものの行方展』を開催。今村源は、大阪出身の現代アーティストです。京都市立芸術大学大学院卒業後、カラーワイヤーや針金といった身近なものを使用した作品を制作しています。

関西を中心に日本各地で個展を開いており、2007年には第35回中原悌二郎賞優秀賞、2015年には第28回京都美術文化賞を受賞しました。本展覧会は、今村源にとって約10年ぶりに美術館で開催される個展です。

空間そのものをアートに変える作品たち

今村源は、針金や石膏、ビニールといった軽い素材を使い、浮遊感のある彫刻作品を制作してきました。天地を入れ替えたり、あえて余白を加えたりすることで、身近なものをユーモラスに表現しています。

本展で展示される作品は、60点近くにも上ります。樹木の先端にキノコのような大きな傘を取り付けた『きせい・キノコ』のほか、今回の展覧会の開催に合わせて制作されたものまでさまざまです。

いずれも壁一面を使って表現したり、展示室内の配置に気を配ったりしており、空間そのものをアートに変えているような印象を受けます。額縁に飾られた絵画を鑑賞するのとはまた違う、新たな刺激を受けられる展覧会です。

会期中の毎週土曜日はギャラリートークを開催

本展の開催に合わせ、会期中の毎週土曜日はボランティアスタッフによるギャラリートークを開催します。作品の鑑賞ポイントや今村源のエピソードなど、トークテーマは多岐に渡ります。より展覧会を楽しめる話をたくさん聞けるので、興味のある方はぜひ参加してみてください。

展覧会概要

会期2023年11月3日(金・祝)~2024年 1月28日(日)
会場〒310-0063 茨城県水戸市五軒町1-6-8
水戸芸術館
開館時間10:00〜18:00
※入場は17:30まで
休館日月曜日、年末年始、2023年12月9日(土)・10日(日)2024年1月9日(火)
※年末年始は2023年12月27日(水)~2024年1月3日(水)
※2024年1月8日(月)は開館
入館料一般900円、高校生以下・70歳以上無料
※20名以上の来館で団体料金を適用
※各種障がい者手帳を提示した方とその付添人1名まで無料
公式サイトhttps://www.arttowermito.or.jp/